落ち着いた質感の”日常の塗り椀”
てまり椀(朱色)
14,850円
(本体価格: 13,500円)
- 内容
- お椀1客(箱入り)
- サイズ
- 直径約110㎜×高さ約67㎜
- 容量
- 10分目容量:約330ml
8分目容量(※):約200ml
※口縁から1.5㎝下まで水を入れた場合 - 品質・重さ
- 天然木/漆塗・108g
- 製造地
- 国内製造(福井県鯖江市)
- 出荷
- 1~4営業日以内に出荷
→運賃詳細はこちら
艶のないマットな仕上がり、
ストア限定販売の”日常の塗り椀”
うちの食器棚には、仕事柄たくさんのお椀が並んでいます。古い商店街の食器屋で買った昭和のプラスチック製のお椀から、拭き漆といわれる塗りものの中では手ごろなもの、何層もの漆を重ねて仕上げられたお椀など、いろいろあります。
何をいちばんよく使っているかというと、それは丁寧に作られた塗りもののお椀なんですよね。手にしたときに熱が伝わりづらく、手触りが本当に気持ちいい。そういった使い勝手に加え、料理を美味しそうに見せてくれる良さもあると思っています。
塗りものには(柄の有無とは関係なく)、艶のあるもの、艶のないマットなものがあり、日常的に家で使うなら、食卓になじみやすい、落ち着いたマットな質感のものがいいなと、塗師の作家さんの個展に足を運んだりして以前から買いそろえました。
この度、福井県鯖江に工房をかまえる作家の中野知昭さんにご縁があって(以前からお椀を愛用させていただいたこともあり)、白ごはんcomのオリジナルのデザイン(フォルム)のお椀を作っていただけることになりました。
中野さんが作るお椀は手触りや落ち着いた色味が抜群によく、今回作っていただいたものは写真の通り、縁の部分が反っておらず、ぽってりと丸みのある、柔らかいフォルムのものとなります。
塗り椀にあまり馴染みのない方のためにも、このページでは〔どんなふうに作られ、どのように家で使っていくといいか〕についても、写真と共にお伝えできたらと思っています。
下地塗りから上塗りまで、
漆器づくりのすべてに関わるこだわり。
上の写真は僕が持っている中野さんの漆器です(他にもあるのですが、欠けたお椀は中野さんに修理依頼中です…)。これらの漆器は中野さんがデザインを起こして木地職人さんに依頼し、下地塗りから仕上げの上塗りまで仕上げられているそうです。
塗りものの制作においては分業制が一般的とのことで、中野さんほど一貫して塗りものの制作すべてに関わることは稀なケースだとお聞きしました。
(以下の制作時の写真は中野さんからお借りして掲載しています)
お椀のベースはもちろん木製です。お椀の中にはプラスチック以外にも、木の粉を固めて作られたものもありますが、天然木の木地がいちばん丈夫です。
また丈夫さに関して言えば、しっかりとした作りの塗りもののお椀では、上の写真のようにお椀の縁の部分に「布着せ」をして強度を高める作業を行っています(布は寒冷紗(かんれいしゃ)という薄手の綿です)。今回のてまり椀も布着せの工程を行っていただいています。
下の写真はその後の中塗りが終わった段階ですが、この段階で布着せしたものは、ぱっと見でわからなくなっています。
また、中塗りと上塗りという塗りの工程が複数あることで、仕上がったベースの色味に、中塗りの色味がほのかに透けてみえるようにできるそうです。
この朱色のお椀で言えば、黒色の中塗り漆を塗り、研いで、その後朱色の上塗り漆を塗って仕上げられています。
そのため、お椀の口縁や高台の部分に、すっと中塗りの黒色が透け、それがお椀のデザインの一つになっているんです。
ちなみに、上塗り後すぐは艶がありますが、時間がたつとマットになる漆を使っていて、下の写真のような仕上がりとなります(ここまでは中野さんから提供いただいた写真となります)
丁寧な作業が生む、
質感の温かみと上品さ!
長く使っていただきたいお椀。
中野さんの漆器はどれも刷毛の質感はなく、上塗りされた表面が非常にきれいです。それでいて淡泊ではなく、温かみや上品さがしっかり感じられます。
実際に手に取ってみてもらえたらわかるのですが、こうして丁寧に作られた塗りものは、手でさわるとしっとりとして、吸いつくような感触があります。
作りが違うお椀と比べるとその差は大きく、吸いつくようなわずかな抵抗感が手にした時の使いやすさを担ってくれているように思います(手ざわり同様に、口当たりにも柔らかさが感じられます)。
お椀のサイズは中サイズで、満水容量で330ml、下の写真の8分目くらいで200mlとなります。*大きすぎると使いづらいですが、小さいと即席みそ汁を作るのに必要な160ml+αの具材分の容量に対して足りないことがあるため、このくらいのサイズがいちばん使いやすいと思います。
漆のお椀だからと言って、即席みそ汁を作るときに熱湯を注ぐのがNGということはありません。そのあたりは気にせず、いろんな汁ものや料理に使ってみてください。
毎日のお味噌汁はもちろん、上のようなお吸い物も引き立ちます。洋風のポタージュやミネストローネなどのスープもいいと思います。
下の写真のように雑炊やお鍋の取り分け皿に使ったり、なんなら小丼や小カレーライスを盛り付けたってなんだってOKです(金属製のスプーンで食べるのだけ避けたら大丈夫)。
日常的な使い方はもちろん、お正月のお雑煮、年末年始のぜんざいなんかも、落ち着いた朱色の椀が品よく、相性もばっちりです。
※お椀の重さは約108g。同じサイズのお椀の重量と比べると1~2割重たいです。つまり、そのぶんお椀に使われている木地の厚みがあるということなので、熱いものを入れたときに手に熱が伝わりすぎることがないのも、非常に優れた点だと思います。
塗りものを使うにあたって
その他の注意点や取扱いについて
今回のお椀は箱入りで、中には上の写真の取説が付いています。内容が一部重複しますが、取扱いに関しては以下のこともご確認ください。
●洗剤は使ってOK
●スポンジの柔らかい面で洗う
●シンクの中で長時間水に浸しておくことは避ける
●洗ったら柔らかい布で水気をふき取る
●ふいた後もすぐに食器棚にしまわず数時間そのまま置いておき、水分がしっかり飛んでから仕舞うようにするとよりよい
●食洗機や電子レンジは使用不可
●金属製のスプーンやフォークの使用は避ける
購入前の注意点も
ご一読お願いいたします。
○お椀の色合いについて … このページの中でも、写真を多めに紹介するようにしていますが、どうしても、ご使用のブラウザやPCモニターにより写真と現物の色が違って見える場合があります。
このお椀を手に取ってくださった方が、使いやすいと感じて毎日手に取る器になれば、その家の「必要なもの」として愛着を持ってもらえると思います。永く手元に置いて使っていただけたらうれしいです。
ぜひ塗りもののお椀をご家庭で使ってみてください!漆が剥げたり欠けたりしたら、中野さんの工房にて修理いただくことも可能です(中野さん制作の漆器に限って対応されています)。
◆ 白ごはんcomオリジナルお椀 ◆
・てまり椀(朱色/本ページ)
・てまり椀(溜色)
落ち着いた質感の”日常の塗り椀”
てまり椀(朱色)
14,850円
(本体価格: 13,500円)
- 内容
- お椀1客(箱入り)
- サイズ
- 直径約110㎜×高さ約67㎜
- 容量
- 10分目容量:約330ml
8分目容量(※):約200ml
※口縁から1.5㎝下まで水を入れた場合 - 品質・重さ
- 天然木/漆塗・108g
- 製造地
- 国内製造(福井県鯖江市)
- 出荷
- 1~4営業日以内に出荷
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