「がら紡」という古い機械で、
ゆっくり紡がれた糸を使って。

糸を巻き取るときに出る、「がらがら、がらがら」という無数の音を鳴らしながら、生産されたがら紡（がらぼう）の糸。

僕の家から車で気軽に行ける距離にある、愛知県一宮市の「木玉毛織」さんでは、オーガニックのがら紡の糸を作っていらっしゃいます。

がら紡とは、明治初期に日本で発明された糸を紡ぐ機械の名前で、ワタを詰めた筒を回転させ、上に向かってひきのばしながら糸を巻き取っていくという手紡ぎの原理を動力化したもの。

いまでは貴重となったその糸は、見るからに太さがまちまちで、手で紡いだかのような風合いです。がら紡の糸の良さを箇条書きにしてみます↓

➀ 吸水性が抜群にいい

② デコボコした糸で汚れを絡めとりやすく、吸油性も高い

③ ふんわりした質感が続くので乾きが早い

④ 煮沸して殺菌できる

今回、白ごはん.comの鍋つかみを作ってくださっているstoffaさんに、同じ織機で「がら紡ふきん」を作っていただくことになりました。

がら紡の糸でも太めのものを使っているため、ふきんの中ではけっこう厚手の部類に入るかと思います。

＊stoffaさんでは、手紡ぎした糸で作った靴下やマフラー、裂き織り布でバック等を作っていらっしゃいます！（→http://stoffa.jp/）

がら紡ふきんで、この厚み、
サイズ感は他にはないと思います！

同じがら紡ふきんである、びわこふきんの用途がさまざまであるように、このふきんもいろいろ使えると思います。台ふき、食器洗い、皿ふき、おしぼり、入浴時の洗顔や体洗いなどなど。

素材としてオーガニックの糸であること以外に、今回はサイズにもこだわりました。

上で紹介した用途はどれも、手の中ですっぽり収まるくらいサイズが使いやすいと感じているので、【約27×19㎝】を四つ折りにしたらちょうどいいサイズに！

僕も家庭ではここ数年、「がら紡ふきんを使った湯洗い」と「洗剤＆スポンジの油もの洗い」を使い分けていますが、ふきんのサイズが大きいと折りたたんでもふわふわしてしまい、食器がちょっと洗いにくく感じてしまいます…（ふきんはどれも大きめサイズが多く、用途に合わないサイズ感が悩みでした）。

四つ折りでジャストサイズ！

【約27×19㎝】を四つ折りにして水にぬらして使うと、ちょうど大きめスポンジ大ほどになって厚みも出ます。食器洗い、台ふき、お皿ふきなどにぴったりなサイズです。

水気をしぼったふきんを白ごはん.comのA４サイズのまな板の下に敷いて、すべり止めにする使い方もありかと思います。

我が家ではもっぱら食器洗い、台ふき、まな板敷きの3パターンです。

家でお使いになる用途に合わせて枚数を用意し、用途ごとに煮沸消毒するなどして使ってみてもいいかもしれません（使用上の注意は下にまとめています）

【ご購入前の注意点および使用上の注意】

・製法上、糸の太さに差が出やすく、手仕事による製作のため、糸の太さや厚み等の誤差が出ることがあります点をご了承ください
・初めのうちは綿本来の油分が残っているので水を少しはじきますが、使い込むほどに徐々に吸水性が増していきます
・黒いポツポツとして粒は、綿花の一部です。無漂白コットン特有のもので害はありません
・商品の特性上、洗ったあとに縮むことがあります
・洗濯機でお洗濯の際は必ず洗濯ネットをご使用の上、形を整えて干してください
・塩素系漂白剤のご使用はお避けください

【煮沸と湯洗いについて】

・ふきんの煮沸については、汚れを洗い落とし（油汚れ等があれば石鹸・洗剤等をつけて洗い）、よくすすいだ後に煮沸します。湯を切って、さわれる温度になってからしぼり、形を整えて干してください
・がら紡ふきんで食器を洗う場合は、事前にお皿の油よごれをぬぐい落しておくなどしたのち、（できれば湯を使って）洗うとよいです。その場合、洗剤を使わなくともきれいに洗えますが、油汚れがひどい場合は上のように油汚れを落としたのち、少しの洗剤を使って洗ってもよいかと思います