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“捨てなくていい”選択肢を、
だし取りにふやしたい

だしがらも、袋も、
捨てない選択肢を作りたい

だしがらを捨てずに料理に活用することは、これまでのこだわりにまとめたのですが、それ以外にも、だしパックであったならば使っている包材資材も、原油製品であったりパルプから作られるものなので、そのことも、だしブレンドを発売するにあたって考えてみたいと思いました。

だしをこす道具を、だしパックではなく、使い捨てでない『だしこし袋』や『晒(さらし)』、目の細かい『茶こし』、そういったくり返し使えるものに置き換えることができたら、無駄に捨てられるものを減らすことができます。“いつも”でなくても、そうできる選択肢が備わっていれば、自分のタイミングでそれを選ぶことができる、そのことが実は大きいことのように思います。白ごはん.comでは、だしブレンドの発売と合わせてオリジナルの『だしこし袋』も作ることにしました。

このだしこし袋は、日本製の無漂白・無蛍光さらしを使って作ったもので、白ごはん.comのオリジナルサイズになります。

こういった繰り返し使える袋は、売られているもの自体が少ないのですが、あるとしても業務用の流れを汲んだ家庭では使いづらい大きなサイズのものばかりでした。それを今回、少ない分量のだし取りにも使いやすい、1~4人分くらいの利用シーンをイメージしたサイズで作ってみました。そうすると、だしこしはもちろん、お茶を煮出すといった用途にも便利なサイズになったと感じています。

だしがらを美味しく食べるサイクルと合わせて

だしブレンドやだしこし袋を開発・試作していたこの2年間、昆布の値段もかつお節の値段もともに不安定で、価格が上がっていくばかりでした。

例えば、昆布の不漁は地球温暖化もひとつの原因だといわれていて、大規模な流氷が昆布の産地に漂着して打撃を受けたり、漁期に台風が北海道に相次いで来るなどして被害が出たり。かつおも、貴重な水産資源として国際的な漁獲規制が進められる反面、世界的な魚需要の高騰によって、特に物流が未発達なアフリカなどにて安価なたんぱく源としてかつお(ツナ)缶の人気が高まり原料不足に陥ったり…。

そんな話をメーカーの方から聞くうちに、「だしがらを捨てずに美味しく活用し、それが習慣化できるくらいの商品を作らねば」という気持ちになりました。

僕のいろんなこだわりを「だしブレンド」や「だしこし袋」に詰め込んだわけですが、ぜひ、できることからやってみてほしいです。

料理って、何度か作ってみて、時には手抜きもしつつ、「美味しくできた」「好みの味になった」とだんだんと仕上がりが変わっていくものだと思います。それを繰り返すうちに、自分の味になり、家族の味になっていくんですよね。それと同じように、この「だしブレンド」も、じっくり無理せず、できることからやってみてもらえると嬉しいです。